Firebase App Distributionのアーリーアクセスが来ました
開発部の中川@Nkznです。
言い訳
Firebase App Distributionのアーリーアクセス権をもらえたので、触ってみた記事を書こうと思いました。しかしNDAにより中身がペラペラになりました。「App Distributionは正しくCrashlytics Betaの進化版である」に書かれた短い感想文だけが本編です。
目次
テスター向けにアプリを配布したい
モバイルアプリがある程度できてきたら、社内やベータテスターに向けて、クローズドな配布を行いたいですよね。iOSならTestFlight、AndroidならGoogle Playのクローズドトラック、といった具合に、ストアのサブ機能のような形で、公式にもテスター向けの配布がサポートされています。
ただ、TestFlightにせよ、Google Playにせよ、アップロードしてから配布が開始されるまでに時間がかかったり、審査が入ることがあったりして、内部向けに使用するにはあまり使い勝手がよくありません。Google Playの内部テスト版は配布が早いのがウリだったはずですが、なぜか審査対象になっているらしいので、やはり少し時間がかかるケースが出てきます。
私たちには、審査も変換もなく、内部向けにシュッとテスト用アプリを配布できるソリューションが必要なのです。
テスター向け配布のサードパーティサービス
モバイルアプリをテスター向けに配布するサードパーティのサービスといえば、国内での有名どころはFabricのCrashlytics BetaとDeployGateだと思います。
特にCrashlytics Betaはお金もかからないので、重宝していました。
そんな中、Fabric事業がTwitter社からGoogle社へと売却されました。CrashlyticsはFirebaseへの統合が進んでいきましたが、Crashlytics Betaのロードマップがなかなか見えずに、不安な日々が続きました。
Firebase版のCrashlytics Betaがアナウンスされた
5/7にFabric Blogで、Firebase版のCrashlytics Betaともいうべき「Firebase App Distribution」がアナウンスされました。
これは待ち望んでいたものだったので、アーリーアクセスに応募してみたところ、4ヶ月ほどの期間を経て、本日、アーリーアクセス権をもらえました。
Firebase App Distributionとは
現状では、Firebaseの公式ドキュメントにある言葉が一番わかりやすいです。
Firebase App Distribution is the next evolution of Fabric’s Crashlytics Beta.
コンセプトは次世代版Crashlytics Betaです。Firebaseシリーズなので、紹介動画も作成されています。
これを見る限りでは、Crashlytics + Crashlytics Betaが提供していた体験がそのままFirebaseにスライドしてきたように見えます。
実際に触ってみて
ひと通り触ってみましたが、あまり言えることがありません。というのも、アーリーアクセス参加者向けに公開されている公式ドキュメントの冒頭で、釘を刺されているからです。
というわけで、詳細がわからない程度の感想文を書いて、お茶を濁したいと思います。
App Distributionは正しくCrashlytics Betaの進化版である
ひとまず、Android, iOSそれぞれに向けて配信をしてみました。
Crashlytics + Crashlytics Betaが提供していた体験がそのままFirebaseにスライドしてきたように見えます
ほぼ前述のこの言葉の通りで、Crashlytics Betaの良かったところはほぼそのままに、痒いところに手が届かなかった部分が改善されています。Betaで採用していた運用フローは、ほぼそのまま踏襲できるはずです。
特に魔法じみたことが新しく導入された様子もありません。AndroidやiOSのビルドに慣れた人ならば、問題なく利用することができるでしょう。
CI周りでも嬉しいツールが用意されていますが具体的な名前が出せません! つらい!
まとめ
具体的な内容について触れない縛りで記事を書くのは難しいということがわかりました。
ひとまず言えるのは、周辺ツールも含めて、安心してCrashlytics Betaから移行できそう*1ということです。Crashlytics Beta愛好家のみんな! 未来は明るいぞ!🎉
*1:まだ課金体系がよく見えないけど